宗祖親鸞聖人(1173年-1262年)のご恩徳をしのびつつ、一年でもっとも大切に勤められる御法要です。
『報恩講』
「お番」の晩は雪のころ、
雪はなくても暗のころ。
くらい夜みちをお寺へつけば、
とても大きな蝋燭と、
とても大きなお火鉢で、
明るい、明るい、あたたかい。
大人はしっとりお話で、
子どもは騒いじゃ叱られる。
だけど、明るくにぎやかで、
友だちゃみんなよっていて、
なにかしないじゃいられない。
更けてお家へかえっても、
なにかうれしい、ねられない。
「お番」の晩は夜なかでも、
からころ下駄の音がする。
金子みすゞ
生まれ故郷の山口県の方言「お番」(報恩講)の日には、夜道を両親や祖父母に手を引かれお寺へ相寄り集い、大人も子どもも特別な「明るい、明るい、あたたかい」報恩講へお参りしたこころ温まる嬉しいが伝わる詩であります。
「なにかうれしい、ねられない。」大人も子供もそれぞれが、自分自身を見つめる御仏事としての報恩講へ、皆さまお誘い合わせ、お参りください。
◆開催日時 2015年11月2(月) ・ 3日(火)【文化の日】 ・ 4日(水)
◆ご法話 2日(月) 勅使英照師 正休寺(海津市平田町)住職
3日(火)【祝日】 梛野明仁師 本澄寺(愛知県西尾市)住職
スーパー絵解き座 座長
4日(水) 飯山 等師 西向寺(揖斐川町西津汲)住職
元京都大谷高等学校教員