2016年5月5日木曜日

詩集『金魚』 あとがき

 
長女はもうじき13歳、一番下の娘は一歳と3カ月。四人の子を育てさせてもらって、本当にいただくものの多かったことを思わされます。

 子どもたちの自由自在な、やること、言うことは、自分がいかにワンパターンでおていさい屋であるかということを思い知らせてくれます。

 「お母さんたちって、おせじばかり言い合ってるね」と言わたときも「そういうつもりじゃなかったけれど、そのとうりだなあ」と襟を正された気持でした。

 長女が小学校六年間に書いた毎日の『生活ノート』(連絡帳)はもう二十冊ほどになります。その中で、子どもといえどもおとなが引きつけられるような深い考え方やスッキリした考え方をしていたり、表現がユニークでおもしろかったりするので、選んではノートに写しておりました。

 家庭内のことをあからさまにするようで気が引けるのですが、一部の有縁の方々にだけでも、一緒に読んでいただきたい気がいたしましたので、長女の小学校卒業を機にまとめてみました。もちろん娘の許可はとってあります。
一九八九年(平成元年)三月 村上美佐尾

詩集『金魚』より